最初の説明


ご覧いただきありがとうございます。
このブログは「1980年代の長野周辺の鉄道」をキーワードに、EF62形電気機関車、鉄道写真を中心としたピンポイント的内容になっております。 過去記事へのコメントも大歓迎です。
どうぞよろしくお願い致します。

◆ ご注意とお願い ◆
掲載しました内容は、いずれも趣味を楽しむレベルのもので、当時聞いたうろ覚えの話しや、想像などもあり、正確さを保証すものではありません。 誤記、誤表現等多々あるかと思いますので予めご了承のうえご覧下さい。また、時々加筆、修正などの更新を行っておりますので最新版をご覧下さい。

2024年4月30日

青い情景(1) EF62

EF62
EF62(TOMIX HO-153)
EF64(天賞堂 72012 カンタム)

TOMIX HO-153 EF62
EF62(TOMIX HO-153) 
スハフ12(KATO 1-502 )

TOMIX HO-153 EF62
EF62(TOMIX HO-153)
タキ9900(TOMIX HO-712
ワム80000(アクラス GH1102-5)

2024年3月21日

TOMIX EF62(16番)

<2024年3月21日 追記>
<2014年8月7日 投稿>

TOMIX EF62(16番)を自分なりに完成させたいと思います。
手すりの取り付けやインレタ貼り、色入れなどです。
まずは分解から
TOMIX EF62 16番
意外にシンプルな構造でありがたいです。DCCを搭載するならどこかなぁとか考えてしまいますが深入り禁物。いつまでたっても完成しなくなってしまいます。

TOMIX EF62 16番
モーターはCanon製EN22でしょうか?FOR AJINと書いてあります。

TOMIX EF62 16番
運転台です。
あれ?メーターが7個ある、それに傾斜したスイッチパネル。これってEF63??63は持ってないのですが共通部品のようです。

TOMIX EF62 16番
肩の明り取り窓です。
4個づつに分割されています。

TOMIX EF62 16番
パンタも外してみました。結構良い出来ですが、キラキラしているところがあります。ちなみにパンタの足の径は約0.8mm

TOMIX EF62 16番
手持ちにフクシマのPS17Ⅱがあったので乗せてみました。ぴったり!

TOMIX EF62 16番
汽笛の移設前跡の表現があります。これはいいですね!篠ノ井車(長野工場入場車)のみの表現です。

TOMIX EF62 16番
ちなみに文化むらに保管されている54号機1エンド側の汽笛部分。手前に移設前の跡があります。冬季に雪に埋もれてしまうため角に移設、嵩上げしています。

TOMIX EF62 16番
スカートとスノウプラウも外します

TOMIX EF62 16番
付属の冶具を使って台車にケーブル取付用の0.8mmと0.5mmの穴を開けます。取説を見たときは難しそうでしたが、やってみると思いのほか簡単に出来ました。良く出来た冶具です。

TOMIX EF62 16番
ナンバーは39号にしました。手すりや銘板の取付、色入れをします。パンタが載るパイプは青に塗りました。

TOMIX EF62 16番
肩の明り取り窓を塗ってみました。

TOMIX EF62 16番
文化むら54号のそれ

TOMIX EF62 16番
ランボードの排風口のところをグレーに塗ります

TOMIX EF62 16番
篠ノ井の2次形トップナンバー39号の1984年頃の姿にしてみました。

TOMIX EF62 16番
1エンド側
エアホースとアングルコックをエコーモデル製に変えました。元だめ引き通しは白、つり合いは黒、ブレーキは赤にしました。

TOMIX EF62 16番
2エンド側

TOMIX EF62 16番
公式側
床下機器にくろま屋製インレタを貼りました。左からBatt、AxRe

TOMIX EF62 16番
非公式側
左からMBlRe1、MGMRe、RBlRe
   MBlRe2、MCPRe

TOMIX EF62 16番
パンタ、碍子はフクシマ製。
ホーン部分、碍子は緑にしました。フクシマ製はホーンの部分が長い感じです。パンタを乗せているパイプ、避雷器からのゲーブル、信号煙管を青で塗りました。


<2024年3月21日 追記>
TOMIX EF62
汽笛弁(ワールド工芸製)と篠ノ井機関区独特の逆三角印を追加しました。(黄丸印)

TOMIX EF62
2エンド側屋根上にヨコカル無線準備工事の配管を追加しました(黄丸印)




2024年2月14日

EF62の鉄道模型(2024/02/14更新)

EF62の鉄道模型について、分かる範囲でまとめてみました。 

発売年 ゲージ メーカー
1965年  16番  天賞堂
1972年  16番  天賞堂
1973年  16番  天賞堂
1975年  16番  天賞堂
1976年  16番  しなのマイクロ  1次2次キット
1980年  16番  天賞堂
1984年  16番  天賞堂
1984年  N      TOMIX
1987年  16番  天賞堂
1996年  16番  エンドウ
1998年  16番  エンドウ
2000年  N     東京堂  1次車体のみ
2001年  16番  天賞堂  2次
2004年  N     マイクロエース  1次
2009年  16番  天賞堂  1次
2011年  OJ   クマタ貿易  1次
2011年  N    KATO  1次
2012年  16番  エンドウ  1次2次
2012年  N  マイクロエース  1次2次
2013年  16番  天賞堂  1次2次
2014年  16番  TOMIX  2次
2015年  TOMIX  2次
2017年  KATO  2次 JR仕様
2020年  KATO  2次 下関仕様
2024年  ムサシノモデル  1次2次(予定)


◆16番について
最初に手がけた天賞堂は、EF62が登場して直ぐの1965年に発売しています。意外に模型化が早かった機関車なのですね。この頃にEF65のような幻の特急色タイプも発売され、今ではコレクターズアイテムになっています。
その後、しなのマイクロ(後に奄美屋)からキットが出るまでは天賞堂の独断場でした。1996年にエンドウから発売されたものは、下回りが精密で軸箱可動の台車になりました。2009年に発売された天賞堂1次型は、電暖表示灯が点灯するなどギミックが加わりファンを唸らせました。
2012年のエンドウの再生産は、前回から14年ぶりのことになります。今回の再生産では、MP台車のギアタワー位置が変わった他は1998年とほぼ同じ内容でした。ただ、車体肩部のFRP製明かり窓のHゴム塗装が省略されており、目立つ部分だけに、自分で塗るとしたら大変そうです。私にはとても無理です(汗)。
2013年の天賞堂は台車が新規になり、軸箱可動になりました。上回りが精密化されていく中で、台車だけが大昔仕様でアンバランスになっていたのですが、やっと揃った感じです。電暖表示灯の点灯や運転席窓に見える赤く塗った汽笛弁が電機マニアを唸らせるところですが、価格も上昇しついに税込定価が30万の大台に乗りました。
2014年には16番では初めてのプラ製品がTOMIXから発売されました。とても出来が良く安価なのもあって人気です。


◆Nゲージについて
NゲージではTOMIXが1985年に初めて発売しました。大変よく出来ていて、動力以外は今でも十分通用する造りです。KATOも当時のカタログに予定品になっていたのですが、実現するのはずっと後になります。その15年後に東京堂からTOMIXの下回りを利用する1次形のレジン製ボディが発売されました。(完成品もありましたね)私もボディのみ購入しましたが、加工が大変だったのとレジン製で塗装が剥げ易く、途中で挫折してしまいました。
マイクロエースは2004年に1次形で参入。TOMIXの独断場に風穴を開けました。実にTOMIXの発売から19年が経ってました
2011年にはついにKATOも1次形を発売。
2012年のマイクロエースは2次形篠ノ井パンタ変形機と1次形下関の電暖ジャンパ移設機でした。マイクロエース独特の表現は好みの分かれるところでしょうか?
2015年のTOMIXは1984年に発売されて以来、実に30年ぶりのリニューアルになりました。定評のあった旧製品に劣らず、よく似た作りと動力の改良、別パーツによる精密化、明り窓が抜けてはめ込みになったなど最近の仕様になっています。
2017年、2020年に発売になったKATOの2次形はJR仕様と下関仕様で通常の2次形は未発売になっています。

◆OJゲージについて
2011年にクマタ貿易からEF63に続く信越線電機シリーズとして発売されました。こちらは貫通扉が開いたり、台車は実車通り心皿がなく、引張棒やリンク機構が可動して動く姿は感動です。こうなってたのかと勉強になるモデルです。さすがはOJゲージ。

鉄道模型の世界は時がゆっくり進んでいます。発売のアナウンスがあってから何年、何十年も経ってようやく発売や次回再生産まで10年とか日常的です。次はいつ、どのメーカーが??

2023年11月23日

ええっ!? エコー電車??

長野駅の6、7番線の跨線橋階段(一番下り側)に今でも下記の看板が残っています!これはすごい!
エコー電車

エコー電車

「エコー電車は緑色の柱附近でおまち下さい」とあります。テープが貼られ隠された跡がありますが、退色してしまったのかはっきり見えてます。
ところで「エコー電車」って??もう知っている人はあまりいないですよね。エコー電車とは国鉄末期の1985年(昭和60年)頃に国鉄が打ち出したシティ電車構想の長野版です。都市間を結ぶ普通電車を増発するというやつで、「エコー電車」は長野ー上田間、安曇野地区では「あずみのエコー」、諏訪地区では「すわエコー」、最後まで残った辰野地区の「ミニエコー」とありました。各列車ともしっかりとしたヘッドマークも付いていました。命名の由来はやまびこのように行ったり来たり(反響)するイメージからで山国信州ならではの命名だったと思いますが、あまり市民権は得ず、E電のようにいつのまにかフェードアウトしてしまった感があります。

当時のパンフレットがありました。
エコー電車
増発するにあたっては、編成を増やす必要がありますが、当時の国鉄は財政難のため新製はせず、それまで基本5連(McM’MM’Tc)だった松本運転所の115系のM車を先頭車改造したりして3連化し対応してました。5両から3両になったため、運転本数は増えたが混雑は酷くなり当時の新聞に「座れなくなった電車」などと記事にされたこともあったようです。

ところでエコー電車ではどのくらい増発されたのでしょうか?増発前の1984年8月の時刻表によりますと、長野駅の上田方面普通列車発着時刻は下記の通りです。

上り発車時刻
  6:40(軽井沢から急行信州2号)
  7:15
  8:05
10:42(軽井沢から急行信州4号)
12:50
13:50
14:28(長野まで急行とがくし2号)
14:56
15:30
16:06快速(軽井沢から急行信州8号)
17:01
17:55
19:04
20:13
21:23
23:07(長野まで急行とがくし4号)

計16本です。

下り到着時刻
 6:43(長野から急行とがくし1号)
 7:49
 8:05
 8:35
 9:50
11:27
12:38(軽井沢まで急行信州1号)
13:54
15:08(軽井沢まで急行信州3号)
16:20(長野から急行とがくし3号)
16:57
17:46
18:44
19:29
21:33
22:48(軽井沢まで急行信州7号)

計16本です。

上り、下りとも16本でした。

エコー電車化後はパンフレットの裏側に時刻表がありました。
エコー電車
上りが26本、下りが27本でパンフレットのとおり大増発でしたね。そしてこれが後にJR、そしてしなの鉄道へと継承される元になったと思うと感慨深いですね。

おわり



【出典・参考文献】
●「交通公社 時刻表1984年8月号」



2023年10月24日

長野地区211系に見る国鉄時代の面影

 篠ノ井線、中央線を走る長野地区の211系車内には国鉄時代の面影を見ることができます。
211系

非常用ドアコックプレート
ポピュラーな「非常用ドアコック」のアクリルプレートです。最近はインバウンド用に英語版もあるのですね(こちらはステッカー)
ドア プレート
国鉄時代は車内の表示といったら裏彫りのアクリルプレートでした。今の車両はステッカーが主流ですよね。
211系 禁煙表示
禁煙ステッカーの下に禁煙区間の表示がうっすらと見えます。上野・池袋 ⇔ 小山・熊谷が禁煙区間です。211系が登場した時はまだ禁煙区間以外は喫煙可だったんですね。

211系 灰皿跡
灰皿跡 ネジが残っています。広告枠も良い感じです。

211系 灰皿跡

211系 灰皿跡
ところで灰皿ですが、てっきり国鉄標準タイプの灰皿の跡かと思ったら、ネジ穴の間隔が違いますね。車内のネジ穴は上が狭く、下が広いです。国鉄標準タイプは下記のように上が広く、下が狭い…。どんな灰皿が付いていたんだろう??全く記憶がありません。
国鉄 灰皿
国鉄標準タイプの灰皿背面

211系 トイレ表示
トイレ車両案内のステッカー。長モトの115系にも貼ってありました。

最後に余談です。長野地区の211系は1000番台と3000番台があるようですが、出入口の扉の上の路線図が違っています。
211系 路線案内図
1000番台(ボックスシート車)は首都圏の路線図です。

211系 路線案内図
3000番台(ロングシート車)は長野県内を中心とした路線図です。
運用は共通のようですが、この違いは何か意味があるのかなぁ??

おわり

2023年10月20日

EF62 54号の機械室と2エンド側運転席公開!

 2023年9月30日(土)に碓氷峠鉄道文化むらで「碓氷新線開通60周年 聖地で味わう特別な1日」というイベントが開催されました。
このイベントの目玉は私的にEF62 54号の機械室と2エンド側運転席の公開でした。1人15分3,000円という有料での公開でしたが、私のような者には夢のようなイベントです。EF62の機械室に入ったのは1984年(昭和59年)8月18日に篠ノ井機関区で行われた「親子機関車見学会」の時以来でしたので、実に40年ぶりくらいになります。当時はそんなに詳しくもなく、機械の仕組みもわからないままの見学でしたので、それ以来ずっともっとよく見ておけば良かったと後悔しきりでしたから、今回の公開は本当に夢が叶ったイベントでした。
また、鉄道文化むらで開催されるイベントに参加した際に書くアンケートの今後希望するイベント欄のところにも、ずっと54号機械室の公開と書いてきましたので、そういう意味でも叶って良かったです。文化むらには深く深く感謝です。
EF62 54 機械室公開
機械室と2エンド運転席に入れる他、汽笛の吹鳴体験も含まれていました。EF62の汽笛の吹鳴は昨年のイベントでも行われたようでしたが(私は不参加でした)、公開されている動画を見る限り圧力が低かったのか、ちょっと現役時代の音ではなかった感じです。しかし今回は完璧にAW2+汽笛カバーのピーの音で現役時代そのもので感激でした。復活させるのに大変ご苦労されたようです。
EF62 54
1エンド元ダメ管からエアを供給していました
元ダメ管から供給しているのでブレーキ弁(制御弁)も動きました。まさに長い眠りから目覚めた感じです。

ところで肝心な機械室や2エンド運転席の画像ですが、残念ながら「個人で楽しむのみで不特定多数に公開してはならない」という制限がありましたので、ここでは公開できませんが、今後分かったことを文面でお伝えできたらと思っております。結局1回15分ではとても足らず、他に希望者が無ければ、複数回参加可ということでしたのでトータル5回、1時間15分ぶん見てきました。(ちょっとは売上に貢献できたかな でも私にとっては金額で無く、調査できただけで御の字です)
碓氷峠鉄道文化むらのスタッフの皆様には厚く御礼申し上げます。

おわり