先日掲載した長野駅旧1番線、旧2番線の記事のところで(記事はこちら)ホームの列車番号らしきペイント跡について「とおりがかりさん」より実在した列車ではとのコメントをいただきました。これについて調べてみました。
まずは旧2番線跡にある問題のペイントがこちら
10 2807と417のように読めます。
停止目標と考えると10は10両を示し、2807と417は列車番号かと推測できます。交通公社の時刻表1964年(昭和39年)9月号を見ると2807は準急きそ(名古屋→長野)、417は準急穂高(新宿→長野(松本→長野は普通列車))の普通列車番号として実在していました。「とおりがかり」さんにコメントいただいた通りでした。参考までに時刻を記載します。
【2807 準急きそ】
名古屋 23:55
千種 0:08
多治見 0:47-0:52
中津川 1:53-2:01
須原 3:02
木曽福島 3:37-3:39
塩尻 4:35-4:39
松本 4:56-5:04
篠ノ井 6:14
長野 6:26
【2407→417 準急穂高】
新宿 22:35
立川 23:11
八王子 23:24
大月 0:20-0:23
塩山 1:12
山梨市 1:25
甲府 1:40-1:48
小淵沢 2:48-2:48
茅野 3:16
上諏訪 3:23-3:28
下諏訪 3:35
岡谷 3:42
辰野 3:53-4:01
塩尻 4:42-4:29
松本 4:45-6:10 (松本から417普通列車)
田沢 6:20
明科 6:28
西条 6:47
坂北 6:53
麻績 7:00
冠着 7:09
姨捨 7:19
稲荷山 7:32
篠ノ井 7:39
川中島 7:46
長野 7:53
準急穂高は最後は長野地区の通勤列車に化けていたのですね。
もしこれが正解なら、このペイントは60年近く前のものの可能性があり、よくぞ風雪に耐えて来たなぁと感慨深いものがあります。
おわり
【参考文献】
「交通公社の時刻表 1964年9月号」
「交通公社の時刻表 1964年9月号」
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