去る7月15日~17日の3連休に碓氷峠鉄道文化むらで「碓氷新線開通60周年記念企画展」のオープニングイベントとしてEF62 1とEF63 1の電気機関車履歴簿(通称 車歴簿)が公開されました。保存してあったんだという大変な驚きと、書いてある内容に期待して最終日に見に行ってきました。ちょっと残念だったのはガラス展示ケース内での展示のため、見れるのは開いてあったページのみでした。貴重なものですから仕方のないところです。開いてあったページは「移動」のページで新製時から昭和40年代の区の移動や入出場の日付の記録です。この中から興味を引いたところをピックアップしてみたいと思います。撮影は禁止されていたのでメモしたのですが、写し間違いがあるかもしれません。
【EF63 1】
●量産統一改造
昭和38年3月18日 ~ 昭和38年5月4日 大宮工場
●ATS取付
昭和38年6月21日 ~ 昭和38年6月30日 大宮工場
●EB取付
昭和46年6月7日 ~ 昭和46年6月15日 大宮工場
●体質改善
昭和49年6月25日 ~ 昭和49年7月10日 大宮工場
EF63 1の車歴簿には工場への入場理由が上記のように併記されてあったのですが、EF62 1の方は日付のみで理由は書いてありませんでした。そこでEF63 1と比べて同じ時期に同じ工事があったと考え、EF62 1の方は入場日付、入場期間から推測してみました。
【EF62 1】
●量産統一改造(推測)
昭和38年3月27日 ~ 昭和38年6月19日 大宮工場
●ATS取付(推測)
昭和38年8月30日 ~ 昭和38年9月13日 大宮工場
●EB取付(これのみ記載あり)
昭和46年6月28日 ~ 昭和46年7月1日 長野工場
●体質改善(推測)
昭和49年6月3日 ~ 昭和49年6月18日 大宮工場
EF62 1の新製のところに関しては下記の記述でした
昭和37年5月17日 广取工場(鷹取工場か?)
昭和37年5月18日 高崎第二機関区 新配置
新配置の日付ですが、車歴で著名な沖田祐作「機関車表 国鉄編Ⅱ電気機関車 内燃機関車の部」や鉄道ピクトリアル編集部編「日本電気機関車特集集成(下)」では昭和37年5月16日となっており若干違っているようです。参照している資料の違いでしょうか。
もし、EF62 54の車歴簿もあるようでしたら、ぜひ公開して欲しいところです。
おわり
【参考文献】
「電気機関車履歴簿 EF62 1」
「電気機関車履歴簿 EF62 1」
「電気機関車履歴簿 EF63 1」
0 件のコメント:
コメントを投稿