あまり知られていないのですが、長野駅には0番線がありました。旅客用は1~7番線でしたので0番線は貨物・業務用でした。
昭和51年(1976年)6月10日現在の長野駅構内配線図です。まだ旅客ホームが5番線までしかなかった国鉄時代のものですが、母屋から見て下り方(北側)に0番線があります。ちゃんと出発信号機100Rもあり、ここから直江津方本線に出れることがわかります。
この0番線の用途ですが、私の知る限りでは2つありました。1つ目は北側にあった専用荷役線の貨物の発着、もう一つは長野工場への入場車用でした。
北側にあった専用荷役線は同じ構内配線図によると東京ガス、サンリン、ニッコク(日穀か?)、西沢の4本が記載されています。
よくガス用のタキ25000や燃料用のタキ35000などが止まっていたのを覚えています。
長野工場への入場車は夜間に貨物などに併結されて来たものが、この0番線に集められて朝8時過ぎにDL牽引で工場へ向かっていました。普段長野地区で見られないものや、廃車になるものなど機関車、電車、客車、貨車など混ぜこぜ編成で興味深かったです。大糸線の引退した旧国もここから入場、廃車となりました。
この0番線ですがJR化後も残り、工場への入場線の役割は終えていたようですが、最後まで残った北側専用荷役線の貨車扱いを2010年代(正しくは2009年 追記)まで行っていたようです。専用線が終了した現在も立派に0番線が残っていますが、廃止されているようです。
左側は北1留置線、右側が0番線です。 |
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