各種雪害対策を施された52~54号ですが、ランボードがそれまでの量産車と違う理由は、前回記した雪害・凍結対策の(1)の主抵抗器の排風を環風式にしたということに大きく関係しているようです。
昭和41年(1966年)の信越本線、長野~直江津間電化により豪雪地帯に足を踏み入れるようになったEF62ですが、降雪時に雪が機械室に入り込んで機器を故障させるというトラブルが続出するようになります。
原因は機械室内の主電動機送風機や主抵抗器送風機が大量の吸気を行うため、機械室内が負圧になり、外から雪が機械室に大量に吸い込まれるというものです。側面エアフィルタにはビニロックが使用されていましたが、パウダースノーはいとも簡単にビニロックを通過して室内に入り込んで機械室内に積もっていたようです。
原因は機械室内の主電動機送風機や主抵抗器送風機が大量の吸気を行うため、機械室内が負圧になり、外から雪が機械室に大量に吸い込まれるというものです。側面エアフィルタにはビニロックが使用されていましたが、パウダースノーはいとも簡単にビニロックを通過して室内に入り込んで機械室内に積もっていたようです。
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機械室内 HB、CS18側 こちらも通路に雪が積もっている 画像出典:「電気機関車1967年4月号」交友社 |
この対策として機械室内の負圧を和らげようと、主電動機送風機と主抵抗器送風機の排風の一部を機械室に戻すという手段がとられることになりました。これが主電動機環風装置と主抵抗器環風装置です。
【出典・参考文献】
●「電気機関車1967年4月号」交友社
●「電気機関車1967年4月号」交友社


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