★主電動機用送風機(MMBl)
EF62の主電動機用送風機は MH91A-FK34A が2台使われていました。
MH91Aは電動機の形式、FK34Aは送風機の形式です。
【諸元】
MH91A電動機
方式 直流直巻補極付
主極数 4
形式 開放自己通風形
連続定格
出力 20KW
電圧 1500V
電流 15.5A
回転数 1800rpm
FK34A送風機
形式 シロッコ形(64枚羽根)
有効静圧風 160mmAg
風量 170立方メートル/min
このMH91-FK34電動送風機はED60からの定番送風機で、ED60~62、EF60~65の各形式で使われました(EF62は末尾Aの改良形)。EF62~EF64以外はこの送風機で主電動機と主抵抗器の両方を冷却していましたが、EF62~EF64では主電動機のみで呼び方も主電動機用送風機となっています。送風機は騒音防止の観点からシロッコファンをターボファンに変えたFK102送風機(8枚羽根 外観ほぼ同じ)も登場し、EF63は当初FK34だったものをほぼ全車これに交換、その他EF64、EF65の一部にも搭載されていました。(MH91I-FK102)
電動送風機の位置 (EF60~65) |
EF62 53号の主電動機用送風機(2エンド) 【撮影場所】篠ノ井機関区 【撮影年月日】1984/08/18 |
真ん中が電動機で両サイドが送風機です。電動機から見て右回転のものがFK34-1、左回転のものをFK34-2と呼んでいたようです。金網のところが吸い込み口。銘板を拡大すると不鮮明ですがFK34X-1形送風機と書いてあるように見えます。
こちらはEF63のものですが参考になります。
ターボファンが見えます。銘板は確認出来ません。
EF6310の主電動機用送風機(2エンド) 【撮影場所】碓氷峠鉄道文化むら |
左下の滑り台のような部分から床下の風道に送られます。
【参考文献】
●工作局車両設計事務所「国鉄車両諸元一覧表」1977年
●関西鉄道学園編「EF60,61電気機関車」鉄道科学社 1981年
●日本国有鉄道運転局車務課「直流電気機関車検修指導書第一分冊」1984年
●長野鉄道学園「EF62形電気機関車説明書 (附)車警ツナギ」1973年
●高崎鉄道管理局「EF62形電気機関車説明書 (附)車警ツナギ、EF60形との相違点」1981年
●中部鉄道学園編「EF64電気機関車(附)EF62の要点」鉄道科学社 1966年
●笹本健次「RM POCKET17 碓氷峠」ネコ・パブリッシング 1997年
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